2019年9月20日(金)~23日(月)の間、日本における魚類学の最先端の研究成果が発表される場である2019年度日本魚類学会年会が、当番校である高知大学で開催されました。
期間中の9月21日(土)と22日(日)に行われた研究発表では、口頭とポスター合わせて215題について、活発な質疑応答が繰り広げられました。
琉球大学からは、6名の学生と8名の卒業生が参加しました。理工学研究科博士後期課程1年次の福地伊芙映(ふくち いふえ)さんは「琉球列島から得られたボラ科稚魚の同定」というタイトルで口頭発表を行い、沖縄海域には6属18種のボラ科魚類が生息することを明らかにし、それらの稚魚をDNAバーコーディングに基づいて分類し、各種の形態を記載しました。
この研究成果が高く評価され、福地さんは最優秀口頭発表賞を受賞しました。福地さんは昨年度の年会(2018年度年会:国立オリンピック記念青少年総合センター)でも最優秀口頭発表賞を受賞しており、2年連続の受賞となりました。
また、理工学研究科博士後期課程1年次の林希奈(はやし きな)さんは「ミツボシクロスズメダイ未成魚の宿主イソギンチャク選択に与える共生クマノミ類の影響」というタイトルで口頭発表を行い、ミツボシクロスズメダイの幼魚の宿主選択には、クマノミ類および宿主イソギンチャクの種とクマノミ類成魚ペアの有無が影響を与えることを明らかにしました。この研究成果も高い評価を得、林さんは優秀口頭発表賞を受賞しました。
林さんは一昨年の年会(2017年度年会:北海道大学)でも優秀口頭発表賞を受賞しており、今回で2回目の受賞となりました。