将来の傑出した科学技術人材の育成を目指して、全国の高校生を対象に実施されている「グローバルサイエンスキャンパス(以下GSC)」事業の、令和元年度「全国受講生研究発表会(主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構(以下JST))」が、11月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり東京の日本科学未来館において開催されました。この研究発表会では、全国のGSCから選抜された高校生による約40組の研究発表が行われ、本学の「琉大カガク院」からも、3名の受講生が参加しました。審査の結果、「審査委員長特別賞」と「優秀賞」を受賞する事ができ、本学の受講生の発表内容が高い評価を受けました。審査委員長特別賞は文部科学大臣賞、JST理事長賞に続く第3位の賞です。
GSCは、将来グローバルに活躍しうる傑出した科学技術人材の育成を目的として、卓越した意欲・能力を有する高校生等を対象とする国際的な活動を含む高度で体系的な、理数教育プログラムであり、JSTの支援を受けた琉球大学を含む全国13大学において実施されています。
本学は平成30年度に採択され、「琉大カガク院」の愛称で事業を行っています。これまでに82名の受講生を受け入れ、多様な分野の学習・研究指導に取り組んできました。令和元年度は第二段階(2年度目)の受講生16名が、本学の研究室でサポートを受けながらそれぞれの研究活動に取り組んでいます。
〇審査委員長特別賞
「沖縄県における土壌からの病原性レプトスピラの分離」
邱 一泓(きゅう いほん)さん (開邦高校・医学部 トーマ・クラウディア准教授指導)
〇優秀賞
「ミリングを用いたホウ化物の水素化」
知念 凜(ちねん りん)さん(開邦高校・理学部 中川鉄水助教指導)
〇発表会参加
「かゆみは神経回路を変えるか? ~アトピー性皮膚炎モデルマウスを用いて~」
長島 由奈(ながしま ゆうな)さん(那覇国際高校・医学部 高山千利教授/清水千草准教授指導)
参加者のコメント
「ご指導いただいたクラウディア先生、そして、その研究を支えてこられた山城哲教授をはじめ、細菌学講座の皆様のおかげです。(邱さん)」
「昨年度にこの研究発表会に参加して、口頭発表の場に自分も立ちたいと思って研究活動を行ってきました。さらに賞をいただけたことはとても嬉しいです。(知念さん)」
「全国から集った高校生と分野の異なる研究について議論することができました。いろいろなコメントをもらえて刺激になりました。(長島さん)」