琉球大学は、大学の世界展開力強化事業「COIL型教育を活用した太平洋島嶼地域の持続的発展に資するグローバルリーダーの育成」の一環として、去る9月にミクロネシア連邦短期大学へ日本人学生4名、また、ハワイ大学マノア校へ日本人学生19名を派遣して、島嶼地域に共通するSDGs(Sustainable Development Goals)の課題をテーマにCOIL型教育(Collaborative Online International Learning:オンラインを活用した国際協働学習)を通して協働学習を行いました。
ミクロネシア短期研修プログラム(9日間)では、参加学生がミクロネシア、日本、沖縄の文化、SDGsについて事前学習と調査を行い、「ゴミ問題」と「食習慣」の2つのテーマを選択し、現地訪問に臨みました。この学習成果を、ミクロネシア連邦短期大学、琉球大学、ハワイ大学マノア校、カウアイ・コミュニティカレッジ、グアム大学の5地点を結んでのオンライディスカッションで発表・共有し活発な議論を行うことができました。その他にも現地学生との議論や歴史文化講義の受講、JICA現地活動の視察等を行いました。
同月に実施されたハワイ海外文化研修(18日間)でも、SDGsについての事前学習および現地調査を行い、オンラインで学修成果を発表し議論にも参加しました。研修では他にも、海外でのキャリアについて視野を広めるため、ハワイ大学マノア校に留学中の日本人大学院生6名と現地の日本人学校教員1名に海外就職やインターン経験、大学院留学などについてインタビューを行いました。また沖縄からの移民の多いハワイと沖縄や日本との結びつきについて調べるために、学生が現地企業などを訪問するなど多彩な内容の研修を実施しました。
参加学生からは、沖縄と同じ島嶼地域に共通する様々な課題について理解を深めることができたとして高い評価を得ました。このようなCOIL型教育を活用した派遣・受入プログラムでSDGsをテーマとした協働学習を実施することで、本事業の人材育成目標である英語運用能力やSDGs意識、協働性、異文化適応能力の向上に繋がっています。
来る3月には太平洋島嶼地域の連携大学から学生を受け入れる短期研修も実施する予定で、これらの派遣・受入プログラムをきっかけに今後の教育連携・学生交流が一層促進すると共に、太平洋島嶼地域の持続的発展に資するグローバルリーダーの養成に繋げることを目指しています。
<ミクロネシア研修>
<ハワイ海外研修>