6月26日発刊の東洋経済ACADEMIC SDGsに取り組む大学特集Vol.2 「ポスト2030に向けた知の実践」 に、本学における持続可能な開発目標(以下「SDGs」という。)の達成に貢献する、教育、研究、産学連携の実践や学生の取組みが掲載されます。
主な内容:
1:琉球大学が挑む沖縄独自の研究課題とSDGs
大学の起源から貫かれる地域貢献という理念を基に、本学は多くの特徴ある課題への取り組み、研究・教育で培ってきた知見を、SDGsのグローバルな視野で大きく捉えなおすことで、研究の多様な広がりや新たな学びが得られました。さらに2019年よりSDGsへの取り組みを検討するワーキンググループ*を設置し、地域課題の解決に向けた研究やプロジェクト型の教育など、本学だからこそできることを検討・実行しています。
2:SDGsを取り入れたグローバル人材教育
SDGsの達成に向けて積極的に取り組む人材育成として、総合特別講義「COILで学ぶグローバルSDGs」(COIL:Collaborative Online International Learning)を開講しています。17のゴールがオーバーラップしている部分や、トレードオフの関係になる部分を専門家の講義等を通じて学び、学生同士のディスカッション等を通じて、身近な問題と世界の問題を紐づけ、アクションを起こす人材の育成を目指しています
3:研究Pickup 亜熱帯島嶼の持続可能な水の利用を考える
気候変動や産業構造の変化などの影響を受けやすい島嶼の地下水の汚染・枯渇の問題に対して、水の流れや汚染物質の発生経路などを可視化し、それらのデータを地域住民や行政と共有することで合意形成に基づいた課題解決の仕組みづくり(流域ガバナンス)の研究プロジェクトを実践しています。
4:産学連携Pickup 沖縄独自のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の開発
沖縄県内企業22社と連携して、亜熱帯気候に即した独自のZEH技術開発を行うべく、2019年に本学内に実証実験棟を設置しました。今後はこの実証実験で得られたデータを基に建築技術の開発をすすめ、同じ亜熱帯地域である東南アジアへの技術展開も視野に入れています。
5:エコロジカル・キャンパス学生委員会の取り組み
2012年の設立当初から、学生が主体となり環境・エコに関する活動を積極的に取り組んでいます。主な活動として「キャンパスエコツアー」、「グリーンキャンパス活動」、「フォトコンテスト」に取り組みながら、学生をはじめ、多くの方に環境やSDGsの意識を持っていただくことを目標に活動を進めています。
*ワーキンググループで検討した、本学のSDGsへの取り組みをさらに強化するために、本年2月に「SDGs推進室」を設置し、本学におけるSDGsの達成に貢献する様々な活動を推進していきます。また「おきなわSDGsパートナー」への登録や「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への入会により、地域との連携をさらに進めていきます。
参考【東洋経済 SDGsに取り組む大学特集Vol.2】
<巻頭特集>
ノーベル化学賞受賞者吉野彰が語る「人類共通の課題解決に向けた変革」
<ACADEMIC SDGsの真価と課題>
<WORLD 持続可能性の実現に向けた世界の挑戦>
<ACTION 包摂的な社会へと変革する活動>
<未来を創る大学の実践>
東京大学、東北大学、横浜国立大学、長岡技科大学、金沢大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、広島大学、琉球大学ほか
※琉球大学のページはこちら
<巻末資料>
SDGsに関する意識調査