10月26日、琉球大学の竹村明洋 教授(理学部)、島袋亮道 特命准教授(地域連携推進機構地域共創企画室)、および民間企業2社で設立した一般社団法人中城村養殖技術研究センター(NAICe)の開所式を行いました。
琉球大学と中城村は、地域社会の発展と人材育成及び学術の振興に寄与することを目的とした包括連携協定を平成22年度に締結しており、中城村に開所したNAICeは、再生可能エネルギーを利用した「自立分散型の陸上養殖場」の実現に向けて、魚類の養殖技術の開発や養殖設備の制作、養殖に関する研究・調査を行う施設です。
式典では、浜田京介 中城村長、山入端孝雄 佐敷中城漁協協同組合長、西田睦 琉球大学長、丸山聖司 (一社)中城村養殖技術研究センター 代表理事から挨拶の後、テープカットが行われました。
また、当日は、施設内覧会も行われ、参加者は施設内での養殖設備などを見学しました。
養殖場内では、民間企業との共同研究として、飼育環境操作による生物の成長を促進する技術開発や廃棄物を利用した餌開発などをおこなうことで低コストで熱帯性魚介類を生産し、安心・安全な食を提供することを目指しています。
今後は、太陽光など再生可能エネルギーを用いて、陸上養殖のための循環ポンプや酸素供給などに必要な電気を供給することで、送電インフラが整っていないエリアでも、自立した養殖場運営を可能にし、国内外のあらゆる場所に持続可能な閉鎖循環型の陸上養殖場を展開できることが期待されます。
【式典での挨拶の様子】
【テープカットの様子】
【施設内覧会の様子】