2020年11月16日(月)琉球大学において、「数理データサイエンス教育普及展開シンポジウム ~すべての県内大学生へデータサイエンスをPart2~」(主催:琉球大学、共催:おきなわ数理データサイエンス教育連絡会)を開催しました。
はじめに、本学の西田睦学長から、県内外の数理・データサイエンス教育に取り組まれている方々、あるいはこれから取り組もうとされる方々へ、本ワークショップが少しでもお役に立てればとの期待を込めた挨拶がありました。
講演ではまず、本学国際地域創造学部の山田健太准教授から「琉球大学国際地域創造学部におけるデータサイエンス教育」という題目で、授業の設計・実施・評価といった、実践的事例に基づく報告をいただきました。
続いて、宮崎大学基礎教育部の野見山将太特別助教から「宮崎大学における数理データサイエンス教育の現状と課題」という題目で、リテラシーレベルの教育拡充や授業配信システムを活かした講義の実施状況について報告をいただきました。
その後、沖縄県内の公私立大学から3名の先生に各大学の取組についてご紹介いただきました。
まず、名桜大学国際学群の天願健教授、中里収教授から「名桜大学における情報教育の取組」という題目で、データサイエンス教育の推進に向けた、現状カリキュラムの分析や、今後の検討課題等について報告を頂きました。
次に、沖縄国際大学産業情報学部の小渡悟准教授から「沖縄国際大学産業情報学科のカリキュラム事例」という題目で、数理・データサイエンス教育関連講義や勉強会への取組状況や、新設科目の開設状況について報告を頂きました。
最後に、本学工学部の岡﨑威生教授がファシリテーターとなり、会場参加者・オンライン参加者で「カリキュラムや認証制度について」をテーマに、各大学での数理データサイエンス教育カリキュラム構築に向けた課題の共有や、政府が進める「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」への対応等について、活発な意見交換が行われました。
ワークショップへは、大学教職員、高等学校教員、学生など、県内外から約60名の方にご参加いただきました。事後アンケートにおいても、9割以上の方に「非常によかった」、「よかった」とご回答いただき、数理・データサイエンス教育の普及展開に向けて、非常に有意義なワークショップとなりました。