琉球大学グローバル教育支援機構では、公益財団法人中島記念国際交流財団助成2020年度留学生地域交流事業の支援を受け、「SDGsグローカルリーダーシップ地域交流事業」を実施し、その活動報告会を1月8日(金)に南城市役所で開催しました。
本事業は、琉球大学留学生の短期受入「グローカルリーダーシッププログラム」によるSDGs(持続可能な開発目標)課題解決活動を通じた留学生と地域との交流促進を目的としたものであり、SDGsの中でも特に4)質の高い教育、8)労働環境と経済成長といった島嶼地域としての沖縄が避けて通れない課題について、留学生の多様な視点を活用し、離島とのオンライングローバル教育、地域振興のための持続的観光マネジメント・モニタリングを実施しました。
報告会では、留学生のニラウィエト・エシロング・ヴァンダムさん(パラオ共和国)、アナ・ワリゴダさん(ブラジル)、元留学生のケリー・ロレッニジさん(マーシャル諸島共和国)が、南城市役所会議室にてオンラインの併用で、南城市職員、南城市観光協会、南城市インバウンド事業主催者、南城市ヘルスツーリズム事業者、香港理工大学関係者等に対し、今回の伊江島と南城市の活動内容の説明および観光モニタリングの成果発表を行いました。グローバルスタンダードを満たす持続可能な観光に向けて、外国人としての的確な評価、指摘のみならず、本国との比較に立脚した事業交流の可能性についても展望が述べられ、活発な意見交換と共に、南城市観光協会の方からは留学生の指摘に基づく改善への取り組みがいち早く着手されるなど、有益かつ持続可能な地域交流・貢献となりました。
この事業の実施により、教育機会の不均衡にあえぐ離島地域に、グローバル意識向上のための安定的かつ多様な教育リソース提供の可能性が確認され、観光の持続的グローバル化についての課題発見、ソリューション開発の展望も見出されることで、今後の沖縄県の教育、経済の振興にとって大きな波及効果が期待されます。
〇活動報告会の様子
〇活動の様子:伊江島中学校との交流
〇活動の様子:南城市での体験