琉球大学は、令和元年に、SDGsへの取組を検討するワーキンググループを立上げ、令和2年2月にSDGs推進室を設置しました。今後は同推進室の研究‧教育‧社会貢献‧業務ガバナンスの4つのワーキンググループを軸に、SDGsの達成に向けた本格的な取組を進めています。
今回は、「教育」をテーマとした「琉大SDGsシンポジウム2020-大学でSDGsをどう学ぶ? 私と繋がるSDGs おきなわの未来をSDGsでカタチにしよう-」を1月22日(金)に開催しました。シンポジウムは、COVID-19感染拡大を踏まえ、感染拡大防止に配慮した対面とオンラインを併用方式で行われ、101名(会場33名、オンライン68名)の学生、教職員が参加しました。
オープニングの井上章二理事(教育・学生支援担当)挨拶の後、研究推進機構研究企画室 羽賀史浩上席URAから「琉球大学がSDGsに取り組む理由」について説明がありました。
第一部の「学内の取組み報告」では、総合環境学副専攻から、国際地域創造学部 大島順子准教授の「キャンパスからSDGsに取組む」、農学部4年 玉城可奈恵さんの「千原キャンパスの意外な素顔:キャンパスエコツアーで探る」に関する取組みが発表されました。次にグローバル津梁プログラム副専攻から国際地域創造学部 石川隆士教授の「SDGs Washを回避するために」、国際地域創造学部3年ニライウェト エシロングバンダムさん、アナ ワリゴタさんの「グローカルな視点による地域貢献」、法文学部4年 銘苅隆磨さんの「持続可能なグローバル・ビジネス」、グローバル教育支援機構 Keith Barry Edmond教授の「模擬国連の活動を通じたSDGs実践演習」に関する取組みが発表されました。最後に地域創生副専攻から地域連携推進機構 小島肇准教授の「パートナーシップにより、地域を学ぶ。地域と学ぶ。」、法文学部4年 金城 愛弥さんの「副専攻での学びと実践-SDGsの視点から- 」に関する取組みが発表されました。
第二部のディスカッションでは、「大学教育でSDGsをどう学ぶ?」をテーマに第一部の「学内の取組み報告」で登壇した学生による意見交換がされました。その中で、「SDGsの枠組みも活用して、大学教育の成果をインプットではなく、ワークショップやフィールドワークを通じたアウトプットによる評価基準・教育制度を大学・行政・企業などが連携して構築できれば面白いのではないか」、「各々の専攻分野で学んでいることが、いかに社会と関連しているか、また、自然にSDGsの観点と繋がっていくかを授業の中で教員から学生にちゃんと伝えて欲しい」といった意見がありました。