琉球大学では、ビジョンである「地域とともに豊かな未来社会をデザインする大学」の実現に向け、地域社会とのコミュニケーションの場として位置づけて、これまで琉大未来共創フォーラムを開催してきました。
今回のフォーラムは「脱炭素社会シンポジウム~持続可能な沖縄のエネルギーを考える~」をテーマに、「脱炭素社会の実現に向けた産学連携に係る協定」を締結した沖縄電力株式会社と本学とが初めて共同で企画し、令和3年8月6日(金)に開催しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大という状況を踏まえ、感染拡大防止に配慮したオンライン方式で実施され、約200名の本学学生・教職員、及び一般・企業の方が参加しました。
オープニングでは、琉球大学 西田睦学長、沖縄電力 島袋清人代表取締役副社長の挨拶の後、研究推進機構研究企画室の羽賀史浩上席URAより企画趣旨の説明がありました。
第一部の講演では、沖縄電力カーボンニュートラル推進本部の高原景滋研究開発部長より「沖縄電力の技術開発と脱炭素社会の実現に向けた取組み」について、具体的な実証研究の結果を交えた説明がありました。また琉球大学工学部の千住智信教授より「カーボンニュートラルに向けた琉球大学の研究」について、CO2排出量削減策の研究事例紹介があり、上流(発電)と下流(需要)の意識改革の必要性について述べられました。
第二部は、第一部で講演した高原部長と千住教授に加え、琉球大学 学長補佐(産学官連携)の瀬名波出工学部教授と沖縄電力カーボンニュートラル推進本部の屋宜誠理事環境部長が参加し、「沖縄での脱炭素社会の実現に向けた取組み」をテーマにしたディスカッションが行われました。瀬名波教授より琉球大学の脱炭素化に貢献する研究紹介が行われ、参加者からチャットで寄せられた質問やコメントをファシリテーターの羽賀上席URAが問いかける形で、活発な議論が繰り広げられました。