文部科学省新庁舎2階エントランスにおいて、琉球大学が中心となって活動している「首里城再興に貢献する学術ネットワーク」を紹介する展示が10月1日(金)から始まりました。
令和元年10月末に平成に復元された首里城が焼失しました。琉球大学は戦災に遭った首里城の跡地に昭和25年(1950年)に創設されたという縁から、焼失当日に学長メッセージにおいて再建への可能な限りの協力を表明するとともに、学術的な立場から再興に貢献するための活動を開始し、令和2年に琉球大学が中心となって「首里城再興学術ネットワーク」を設立しました。
首里城再興に向けた課題は、首里城の復元はもとより、琉球の歴史・文化、観光、伝統技術、まちづくり、教育など多岐にわたっています。これらの研究・教育に対する期待に応えるためには、県内の大学、研究機関を中心に広範な学際的なネットワークを構築する必要があり、本学はそのハブとなるべく、沖縄県とも連携しつつ首里城再興に学術面から貢献するネットワークの拡充を進めています。
今回の展示においては、本ネットワークによってサポートしている研究プロジェクト(県産木材強度試験、首里城瓦の技術的変遷、首里まちづくりなど)の成果や教育活動、地域と連携した活動などを大型パネルにてわかりやすく紹介しているほか、首里城公園による「復興のあゆみ」の映像や、首里城の瓦(破損瓦や古瓦)や被災木材などの資料を公開しています。
同展示は、11月7日(日)まで開催しています。