琉大を代表するSDGs研究

琉球大学の研究者が実施するSDGs研究の中には,既に社会実装が進められ,全国的にも注目されているプロジェクトがあります。COI-NEXTプロジェクト「サステイナブル陸上養殖拠点」では,「閉鎖循環型陸上養殖」「再生可能エネルギー」「廃棄食料の資源化」等をデジタル技術で連携し,資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型陸上養殖モデルの実現を目標としています(図1)。若い人が希望を持って参加できる産業を構築し,沖縄だけでなく東南アジアの循環社会モデルとなることを目指しています。

図1

宮古では「みっつやあらいーやつかーいん(水は洗って使えない)」と言い,水を大切に扱ってきました。亜熱帯島嶼の水資源は,気候変動や産業構造の変化などのストレスに弱く,地下水など水資源の枯渇や汚染が大きな課題となっています(図2)。琉球大学水循環プロジェクトでは,文系理系の研究者が,生態系から歴史まで様々な角度から島嶼の「水」について研究してきました(図3)。その中の1つ,JST SOLVE for SDGsプロジェクト「亜熱帯島嶼の持続可能な水資源利用に向けた参画・合意に基づく流域ガバナンスの構築」では,地下水の流れや汚染の状況を科学的に分析するだけでなく,行政など多様な関係者と情報を共有し,共に対応策を考え実施する仕組みを構築しています。

図2
図3

参考リンク

JST SOLVE for SDGs 「水循環プロジェクト:亜熱帯島嶼の持続可能な水資源利用に向けた参画・合意に基づく流域ガバナンスの構築」

JST COI-NEXT 共創分野「資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステナブル陸上養殖のグローバル拠点」

JST COI-NEXT 地域共創分野「フードトランスフォーメーションが結ぶ環境・観光アイランド実現拠点」