日本財団、JASTO、リバネスが、機動力の高いベンチャー企業を主体として、学術機関、大企業、中小企業との異分野チームを形成し、海ごみ削減を実現するビジネスの社会実装を目指した「プロジェクト・イッカク」を開始。この度、琉球大学の教員2名が参画した以下の2つのテーマが採択され、実証を開始する運びとなりました。62のエントリーから8つの超異分野チームが生まれ、今回採択された3つのテーマには、総額1.5億円の研究開発費に加え、事業化やパートナー獲得支援などの多面的な支援が行われる予定です。
(1)衛星・ドローンによるごみ漂着状況診断システムの構築
チーム名:CCSD:Coastal Cleanup Satellite and Drone
リーダー:工藤 裕 (株式会社天の技)、サブリーダー:山本 郁夫 (長崎大学)
構成員:姜 東植 (琉球大学)、井上 翔介 (株式会社自律制御システム研究所)、 横山 慶一 (株式会社Ridge-i)、 松本 亨 (株式会社ドローンクリエイト)、 深津 康幸 (ノウ株式会社)、 千葉 功太郎 (Drone Fund)
[概要]
海ごみの分布や種別情報は、その回収装置や計画を開発、検討するために重要になると考えられます。そこで、沿岸部のゴミ漂着状況を、衛星、ドローン及び定点観測装置等を用いた、長期・網羅的な観測及び詳細分析が可能な海ごみ診断システムの開発を行います。将来的には、地球レベルでの効率的なゴミ回収・漂着予測の実現も目指します。
(2)自律分散ごみ処理システムの開発
チーム名:Team SBC
リーダー:光山 昌浩(サステイナブルエネルギー開発株式会社)、サブリーダー:小倉 淳 (株式会社ノベルジェン)
構成員:瀬名波 出 (琉球大学)、 島田 勇巳 (有限会社紋珠)、 瀬々 潤 (株式会社ヒューマノーム研究所)
[概要]
分別不要かつ自律分散型のゴミ処理装置を開発します。第一に、亜臨界水処理と炭化処理を組み合わせた移動型システムの実証を目指します。第二に、生物学的処理によってごみ残渣のマイクロプラスチックフリー化を目指します。処理物はペレット化し燃料とする、あるいは、メタンガス発酵し、バイオガス発電によって電力を得る構想です。
プロジェクト図
<外部リンク>
※プロジェクト・イッカク
https://ikkaku.lne.st/news/news_1202.html